「ゆうパックの受付って、手順が多くて緊張する…」そんなふうに感じていませんか?
覚えておくべきルールや確認ポイントが多く、不安になることもあるでしょう。
でも大丈夫。本記事では、ゆうパックの基本的な受付手順から、スキー便などイレギュラーな受付方法までを詳しく解説します。
ゆうパックの受付が苦手なあなたも、この記事を読めば自信が持てるはず。
ぜひ最後までご覧ください!
伝票の種類
- 発払:受付時に代金を支払います。
- 着払:お届け先で代金を支払います。
- 複数口(発払):同じ宛先に複数の荷物を送れます。
- ゴルフ・スキー・空港 片道(発払):荷物を施設・空港に送れます。
- ゴルフ・スキー・空港 往復(発払):ご依頼主の住所に荷物が送り返されます。
- 印字済みゆうパック伝票:伝票の記入は不要です。伝票には複数のバーコードが印字されている場合がありますが、最も大きなバーコードをスキャンすれば問題ありません。
ゆうパックの受付手順(発払い・着払い)
1.伝票の記入
お客さんに伝票を記入してもらいます。以下の5つの内容が記入されているか確認します。
①お届け先 ②ご依頼主 ③配達希望日 ④配達希望時間帯 ⑤品名
2.サイズ計測
メジャーで荷物の3辺(縦+横+高さ)の合計を測ります。
※それぞれの辺で最も長い箇所を測って下さい。
※3辺の合計が170cmまで受付可能です。
※測り間違えは店舗の責任となるので、正確に測ります。
3.レジ登録
- 伝票のバーコードをスキャンします。※集荷選択が必要な場合は選択します。
- 通常サービスを選択して、郵便番号を入力します。
- 伝票に記入されている市区町村名を選択して、荷物のサイズを選択します。
- 配達希望日と時間帯を選択します。指定がなければ最短のお届け可能日を選択します。
- 最後に内容を確定して、代金をお支払いしてもらいます。※着払の場合、金銭授受はありません。
4.伝票への転記
出力された受付レシートを参照して、以下の4つの内容を伝票に転記します。
①受付日 ②配達予定日 ③サイズ ④運賃 ※受付店などの記入はしなくても大丈夫です。
伝票の1枚目(ご依頼主控)と2枚目(取扱所控)に検収印を押して、お客さんに伝票の1枚目の控えを渡します。2枚目の控えに受付レシートを貼り付けて店舗で保管します。※3枚目の受付店控(郵便局の控え)にもハンコを押す丸い枠がありますが、検収印は押しません。
5.荷物への貼付
伝票裏面のシールをはがして、荷物天面に貼り付けます。キャリーバッグなど、荷物に直接貼れない場合は伝票入れを利用します。
時間指定・取り扱いシールを貼る必要がある場合は、天面の端に貼ります。※こわれものシールを貼る場合は側面にも貼った方が良いでしょう。
荷物への貼付を終えたら、集荷漏れや紛失・破損を防ぐために、所定の保管場所へ速やかに保管しましょう。
以上、ここまでがゆうパックの受付手順になります。複数口、ゴルフ・スキー・空港便も基本的な受付の流れは同じなので、上記の受付手順を参考にして下さい。
同一あて先割引
ゆうパックには「同一あて先割引」という割引サービスがあります。
以下の2つの条件を満たしている場合、同一あて先割引を適用します。
- お客さんが持参した過去の伝票と、今回の伝票のお届け先が同一あて先であること。
- 受付日から1年以内の伝票であること。
※お客さんが持参した過去の伝票が、着払伝票の場合でも利用できます。ただし、着払いとするものは割引の対象となりません。
複数口の受付
複数口は1枚の伝票で荷物を2個まで送ることができ、1個ずつ割引があります。
複数口の伝票には2つのバーコード(その1・その2)があり、その1のバーコードから1個目の荷物をレジ登録します。次にその2のバーコードをスキャンして2個目の荷物をレジ登録します。
※荷物が3個ある場合は、続けて2枚目の複数口伝票から、その1のバーコードをスキャンしてレジ登録します。割引は3個分適用されます。
伝票への転記後、1個目の荷物に「受付店控」と「配達証①」、2個目の荷物に「配達証②」をそれぞれ貼り付けて、受付完了です。
ゴルフ・スキー・空港便(片道)の受付
荷物をゴルフ場、スキー場、空港に届けることができます。
ゴルフ・スキー便はゴルフ場、スキー場以外(ホテルなど)にも届けることができますが、空港便に関しては空港以外に届けることができません。
1.伝票の記入
お客さんに伝票を記入してもらいます。以下の5つの内容が記入されているか確認します。
①荷物の種類 ②お届け先 ③ご依頼主(2箇所) ④ご使用日時(プレー日時)、搭乗日時・航空会社/便名 ⑤品名(ゴルフクラブの本数)
2.サイズ計測
メジャーで荷物の3辺(縦+横+高さ)の合計を測ります。
ゴルフ・スキー・空港便はサイズが170cmを超えても取り扱いが可能ですが、最長辺の上限があります。ゴルフ便は150cm以下、スキー便は210cm以下、空港便は150cm以下(内容品がスキー道具の場合は210cm以下)となっています。
運賃は、ゴルフ便については120サイズを超える場合は120サイズ超過、スキー・空港便については140サイズを超える場合は140サイズ超過となり、同一料金になります。
3.レジ登録
- 伝票のバーコードをスキャンします。※集荷選択が必要な場合は選択します。
- 対象のサービスを選択して、郵便番号を入力します。空港便は配送先の空港名を選択します。
- 伝票に記入されている市区町村名を選択して、荷物のサイズを選択します。
- ご使用日時(プレー日時)、搭乗日時(出発日)を選択します。※プレー日、出発日の前日までに荷物を届けるサービスのため、時間帯指定はありません。
- 最後に内容を確定して、代金をお支払いしてもらいます。
あとは、出力された受付レシートを参照して、①受付日 ②配達予定日 ③サイズ ④運賃を伝票に転記します。伝票3枚目以降を伝票入れの中に入れて、荷物の持ち手などに結び付けたら受付完了です。
ゴルフ・スキー・空港便(往復)の受付
荷物をゴルフ場、スキー場、空港に届けた後、ご依頼主の住所に荷物が戻されます。
往路と復路があり、往路が「行きの便」、復路が「帰りの便」になります。
往復割引があり、復路の運賃から割引されます。
片道伝票と違う点
以下の2点が往復伝票には追加されています。
- 復路発送予定日の記入
- 復路発送予定日は、受付日から1ヶ月以内になっている必要があります。
- 往路・復路の運賃の記入
- 往路・復路の運賃は、郵便料金(片道)の金額をそれぞれ記入します。合計金額を領収金額またはお荷物の価格の欄に記入します。
あとは、片道の受付手順と同じなので、上の項を参考にして下さい。
その他の注意点
品名を確認する
伝票の品名欄に具体的な品名が記入されているか確認します。
総称などで品名欄が正しく記入されていないと、お届けが遅れてしまう場合があります。
スプレー缶などは航空輸送できないので、品名が曖昧だと、航空便に乗せられず陸送となり、1~2日到着が遅れてしまいます。
NGな記入例 | 具体的な記入例 |
雑貨・日用品 | 食器、本、筆記用具 |
衣類 | Tシャツ、靴下 |
食品 | パン、キャンディ |
小物類 | アクセサリー、財布 |
部品 | 金属ネジ、スプリング |
精密機器 | ノートパソコン(バッテリーあり・なし) |
受付できない荷物
以下の荷物は受付をお断りしましょう。
- 縦横高さ3辺の合計が170cmを超えるもの。 ※ゴルフ・スキー・空港便は除く。
- 25kgを超えるもの。 ※ゴルフ・スキー・空港便は除く。
- 冷凍・冷蔵が必要なもの。
- 花火など発火性のあるもの、灯油、バッテリー、毒薬。
- 生き物。
- 現金、キャッシュカード、株券。
- 再発行が困難な原本類(パスポート、受験票など)。
- 信書(証明書、契約書、領収書など)。
- 複数の個人情報を含むもの(名簿、個人情報が入ったUSBメモリなど)。
- 税込みで30万円を超えるもの(保証限度額が30万円のため)。
25kgを超えるものについて
目安秤があればお客さんにお貸しして計量してもらいましょう。※日本郵便との委託契約、関係法令などにより、店舗側での計量はできません。
目安秤がなくて、持って明らかに重い場合は断わった方が良いでしょう。誤って25kg超えの荷物を受け付けると、店舗からの返品・返金対応が必要になります。
郵便番号がわからない場合
都道府県名から選択して登録します。
ただし、配送予定日の計算がされない場合があるので、サービスレベル一覧表(お届け日数が確認できる配達日数の早見表)でお届け日を確認します。
梱包を確認
荷物を受け付ける前に、適切に梱包されているか確認します。
「キャリーバッグに傘を挿している」等の荷物が固定されていない場合は、引き受けてもらえないので注意しましょう。
受付が確定した後に取り消しを行うと、同じバーコードでは再受付できなくなります。そのため、新しい伝票に記入もらう必要があります。
必ず梱包を確認してから、バーコードをスキャンしましょう。
まとめ
ゆうパックの受付業務は、確認ポイントや手順が多く、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、今回ご紹介したポイントを押さえて一つひとつ丁寧に確認すれば、確実にこなせるようになります。
正確に対応できたときの達成感は大きく、やりがいも感じられるはずです。
慣れるまでは、この記事を何度か読み返して復習しましょう!