コンビニバイトの基本業務の一つ、「レンジアップ」。
簡単そうに思えるかもしれませんが、実はミスが起きやすく、クレームに発展しやすい要注意のオペレーションなんです。
この記事では、確実にミスを防ぎ、安全に商品を提供するためのポイントを、レンジアップの手順に沿ってわかりやすくまとめました。
さらに、あまり知られていない「500Wに変更する方法」についてもご紹介していますので、気になる方は是非チェックしてみてください!
レンジアップの手順
1.温めるか確認
パッケージにレンジ加熱目安が記載されている商品は、お客さんに「こちらの商品は温めますか?」と確認をします。
※パックごはんや冷凍食品などは確認しません。
目安としてはお弁当など、消費期限を時間管理している商品を確認するようにすれば良いでしょう。
2.レンジアップ前の確認
加熱時間を確認する
商品パッケージには、業務用レンジ(例:1500W)と家庭用レンジ(例:500W)それぞれの加熱時間が記載されています。
誤って家庭用(500W)の加熱時間で加熱すると、加熱しすぎによって商品を販売できなくなります。
最悪の場合、破裂などによりレンジの故障につながる危険性もあります。
必ず、記載されている加熱時間のうち「短い方(=業務用レンジ用)」の時間で加熱するようにしましょう。
調味料を取り外す
醤油やソースなどの調味料が付属している商品があります(例:お弁当やお好み焼きなど)。
これらを外さずに加熱すると、調味料が破裂するので、必ず加熱前に取り外します。
取り外した調味料は、付け忘れを防ぐために、目の前のカウンター上に貼り付けておきます。
※レンジの取っ手に貼り付けると、落下することがあるので避けた方が良いです。
どんな商品でも加熱する際は、調味料が付いていないかを事前に確認するようにしましょう。
パッケージを少し開封する
パッケージに「この点線まで開ける」などの記載がある商品や、惣菜パン・ブリトーなどは破裂を防ぐため、ハサミ等を使って切り込みを入れます。
レンジ加熱後は、開封口や切り込みを入れた部分をテープで閉じます。
パウチ惣菜は立てる
ハンバーグなどのパウチ惣菜は、パウチの上部に蒸気口があるものもあり、必ず立てて加熱する必要があります。
横に倒した状態で加熱すると、パウチ内の蒸気が均等に逃げられず、膨張して破裂するので要注意です。
カップスープは振る場合がある
カップスープには、中身を混ぜるため、上下によく振ってから加熱しないといけないものがあるので、パッケージの注意書きを確認してください。
また、パッケージ記載の加熱時間通りに温めても不十分な場合があるので、「10秒追加した時間」で加熱するのがおすすめです。
テーブルの中央に置く
テーブルの中央に置くことでムラなく加熱することができます。
3.レンジを操作
ボタンの数字にはあらかじめ加熱時間が設定されており、「1」を押すと10秒、「9」を押すと90秒(1分30秒)といったように動作しますが、希望する加熱時間がない場合もあります。
そんなときは、手動で加熱時間を設定します。
設定方法は、まず「出力切換」ボタンを押し、そのあとに希望する時間を数字で入力します。
例:1分45秒加熱したい場合
「出力切換」→「1」→「4」→「5」→「スタート」
の順にボタンを押します。
たまにお客さんから、「強めに温めてください」と言われることがあります。
その場合は加熱目安時間に応じて、5〜10秒ほど追加して加熱すると良いでしょう。
4.商品を取り出し提供
加熱後の商品は非常に熱くなっているので、慎重に取り出しましょう。
中でもグラタンやドリアは特に高温になるため、やけどや落下に注意が必要です。
持ち方のポイントは、「底を持つこと」です。
底面はマイクロ波が届きにくく、比較的熱くなりにくいため、安全に持てる部分です。
具体的には、
- 両手で容器の側面を軽く持ち上げて浮かせる
- 片方の手のひらを素早く容器の底に差し入れて、底全体を支えるように持つ
この手順だと、安全に持てると思います。
慣れない場合は、おしぼりやペーパーで容器を挟んで持つと良いでしょう。
また、袋詰めがなくそのままお渡しする場合は、「熱いのでご注意ください」と、一言添えましょう。
渡し忘れを防ぐコツ
レンジで加熱している商品を、うっかり渡し忘れてしまうことがあるかもしれません。
袋詰めが必要な場合は、作業が途中で止まるため気づきやすいのですが、袋詰めが不要なときは、そのまま忘れてしまう可能性があるため注意が必要です。
そんな時に効果的なのが、おしぼりなどの付属品を、たとえ不要な場合でもカウンター上に出しておく方法です。
付属品が目の前にあることで、「加熱中の商品がある」という視覚的な目印になり、渡し忘れの防止につながります。
500Wに変更する方法
パックごはんや冷凍食品などには、家庭用レンジ(500W〜600W)を基準とした加熱時間しか記載されていないことが多くあります。
そんなときは、「出力切換」ボタンを使って500Wや600Wに設定できます。
「出力切換」ボタンを押していくと、レンジの表示画面に「P10 → P9 → P8 → P7 」のように出力レベル(ワット数)が順に表示され、徐々に下がっていきます(※PはPowerの略です)。
「P3=500W」「P4=600W」となっており、たとえばP3が表示された状態で希望する時間を数字で入力すれば、500Wでの加熱が可能です。
多くのコンビニではPanasonic製の業務用レンジが使われており、型番が異なっても「P3=500W」「P4=600W」の設定は共通していると思います。※詳しくは取扱説明書をご確認ください。
冷凍食品を加熱する際の注意点
20秒追加する
冷凍食品は、パッケージ記載の加熱時間通りに温めても、中心部分がまだ冷たい場合があります。
10秒追加で加熱しても冷たいことがあるため、「20秒追加した時間」で加熱すると確実です。
外袋を外す
外袋のまま加熱できるタイプの冷凍食品もありますが、基本的には外袋を外してから加熱します。
特に素材がアルミ製の場合は、「発火の危険」があるため注意が必要です。
加熱できない商品
レンジ非対応の容器を使用している商品は、加熱すると商品の劣化や電子レンジの故障につながる恐れがあるので、お客さんから加熱を希望されてもお断りしましょう。
例:パック飲料、ホット缶、レトルト食品
ちなみに、ワンカップなどの瓶タイプの日本酒を、レンジで熱燗にすることは可能です。
ワンカップ180mlには、プラ蓋とアルミ蓋を外して、 「600Wで60秒以内」と記載されています。
レンジをP4に設定して加熱しましょう。
まとめ
コンビニの業務用レンジは家庭用よりワット数が高いため、加熱時間には注意が必要です。
ソースなど付属品の外し忘れは、よくあるミスなので特に気を付けましょう。
これまで温め方が分からなかった冷凍食品なども、レンジの「出力切換」ボタンを使えば500Wなどに変更して対応できるので、もうお客さんの要望を断らなくても大丈夫です。
この記事でお伝えしたポイントを実践し、お客さんに温かい商品を安全に提供しましょう!