「レジ誤差」と聞くと、心がヒヤッとするレジ担当者は少なくないはず。
たとえベテランでも、一日の終わりにレジのお金が合わないと、「もしかして自分かも…」と不安になりますよね。
でも大丈夫。お金が合わないのには、必ず理由があります。
この記事では、レジ業務で起こりがちな「レジ誤差」の原因を、具体的な例を交えながら徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたもレジ業務のプロへと一歩近づいているはず。
一緒にレジ誤差ゼロを目指しましょう!
原因1.会計ミス
1.預り金の数え間違い
トレイに出された硬貨は重なっていることがあり、紙幣は新札の場合、貼り付きやすいです。
また、金種を見間違えて数えるケースもあります。
特に紙幣は十分注意しましょう。
- トレイを自分側に引き寄せた後、目視だけでなく必ず1枚ずつ触って数えましょう。
- 硬貨も紙幣も数が多い場合は、必ず2回数えましょう。
- 新札を受け取った場合は、あえて軽く折り目をつけておくのも一つの方法です。
2.預り金をトレイに残す
預り金のしまい忘れのリスクがあり、最悪の場合、トレイに残ったお金で次のお客さんの会計をしてしまう恐れがあります。
また、紙幣がエアコンの風などで飛ばされて紛失する可能性があります。
- 預り金を数えたら、トレイからレジ上の仮置き台に移します。
- 仮置き台に移すことで、「数えたお金」と「まだ数えていないお金」を明確に分けられます。
- 仮置き台に置いたお金は、お釣りを渡し終えるまで収納せず、そのままにしておきましょう。
3.預り金の入力間違い
入力画面を確認しないと、預り金の入力ミスにつながります。
- 必ず入力画面を確認し、金額が正しいかどうかを確認してください。
- もし入力ミスのまま会計ボタンを押してしまった場合は、電卓を使って正しいお釣りを計算しましょう。
入力金額に誤りがあっても、お釣りが正しければ問題ありません。 - 汚れや破損により自動釣銭機で読み取れない紙幣や硬貨を手動入力する場合も、正しい金額を入力できているか確認しましょう。
4.お釣りの取り間違い
預り金を数える時と同様、お金をよく確認します。
- お釣りは必ず1枚ずつドロワーから取り出します。紙幣は貼り付いていないか、指で軽くこすって確認すると安心です。
- 紙幣は金額が大きいため、3回数えます。
ドロワーから取り出した後、手元でもう一度数えます。最後に、お客さんに見えるように数えます。 - 硬貨は何度も数えることが難しいため、1回で間違いなくドロワーから取り出せるよう、意識的にスピードを落として確実に取り出しましょう。
5.お釣りを二重に渡す
お釣りを渡したにもかかわらず、お客さんの勘違いで「受け取っていない」と言われ、誤って二重に渡してしまう恐れがあります。
- お釣りを渡した後は、必ずレシートを渡すか、レシート不要入れに入れましょう。
レシートを処理した時点で「お釣りを渡した」という目印となり、二重渡しの防止につながります。
6.預り金の収納間違い
仮置き台に置いた預り金は、金種ごとに収納します。
金種を間違えて収納すると、お釣りを取り出す際に誤って渡してしまう恐れがあります。
- 次の会計の預り金と混ざらないように、その都度収納しましょう。
- お金がドロワーから飛び出さないよう、ドロワーは静かに閉めましょう。
原因2.両替ミス
計算間違い
両替の時も、「補充するお金」と「抜くお金」を正しく数えることが大切ですが、補充金額の計算自体を間違えていると、たとえ数え間違いがなくても誤差が発生してしまいます。
例: 50円玉50枚(2,500円)の棒金を、5,000円と勘違いして補充。
特に、棒金をまとめて補充する場合は注意が必要です。
暗算ではなく、電卓を使って計算しましょう。
レジ間での両替
レジ間での両替は誤差の原因を特定しにくくし、責任の所在がわからなくなります。
その理由を具体例で説明します。
- 両替の際、2レジから1レジに5000円札を2枚渡し、1レジからは1000円札を9枚しか返さなかったとします。
- この時点で「1レジ:+1000円」「2レジ:-1000円」という差が発生しています。
- その後、1レジでの会計で1000円札を1枚多く渡してしまった場合、結果的に「1レジ:±0円」「2レジ:-1000円」となります。
- この状態でレジ点検をすると、1レジは誤差なし、2レジだけが1000円不足しているように見えます。
- 実際は1レジでの両替ミス+会計ミスが原因なのに、2レジ側のジャーナル履歴を無駄に調べることになってしまいます。
このようなケースも考えられるので、両替は釣銭準備金から行うようにし、レジ間での両替はやめましょう。
原因3.金券類の処理ミス
取扱可能か確認
取扱対応外の券を誤って受け取ると、レジ誤差が起こります。
取扱可能かどうかは、券の注意書きをよく確認したり、上の人に聞きましょう。
どうしてもわからなければ、取扱できない可能性があることを丁寧に伝えてお断りしましょう。
額面金額の打ち間違い
額面金額を入力する際、正しく打ち込まないと誤差が起こります。
額面金額が端数で中途半端なものもあるので気を付けましょう。
お釣りが出るか確認
金券類には、「お釣りが出るもの」と「出ないもの」があります。
お釣りが出ないタイプの券なのに、お釣りを渡してしまうと誤差が起こるので、券の注意書きをよく確認しましょう。
原因4.自動釣銭機エラーの対処ミス
自動釣銭機内に紙幣や硬貨が詰まると、投入金額を正しく把握できず、レジ誤差につながる恐れがあります。
「お預り金額を手動で入力してお釣りを渡す」方法は、セミセルフレジやセルフレジでは注意が必要です。
なぜなら、お金を投入するのはお客さんであり、店員が実際にいくら投入されたかを正確に把握するのは困難だからです。
セミセルフレジでは、詰まりが発生することに備えて、現金払いの際はできるだけお客さんがお金を投入する様子を確認しておくと良いでしょう。
基本的な対応
- 詰まったお金を取り除き、状態を確認します。
- 汚れ・破損がなければ、再度投入します。
汚れ・破損がある場合は、釣銭準備金から交換するか、手動で金額を入力します。
手動入力が許されるケース
- お客さんが千円札を投入したことを確認しており、その千円札が詰まったと明らかな場合は、エラーを直す前に手動で千円札を入力し、お釣りを渡しても問題ありません。
- お釣りが排出される段階でエラーが発生した場合も、お釣りの金額はすでに確定しているため、同様の対応で問題ありません。
手動入力を避けるべきケース
- お金の投入を確認できなかった場合
- 硬貨が複数枚投入されて詰まった場合
など、実際の投入金額が不明なケースでは、手動入力は避けた方が良いでしょう。
原因5.レジ点検ミス
レジ点検のミスが原因で誤差が起こることがあります。
自分では正確に数えたつもりでも、別の人が再度点検すると誤差が解消される場合があります。
複数人で確認することで、焦りや見落としによるミスを防ぎ、正確にレジを締めることができます。
また、現金カウンターを使用する際は、エアコンの風で重さが変化し、実際の枚数より多く計測されることがあるため注意しましょう。
まとめ
レジ誤差は誰にでも起こり得るものなので、お金が合わないからといって過度に落ち込む必要はありません。
ただし、誤差をごまかしたり、不足分を自分で補填したりすることは絶対にやめましょう。
誤差が出てしまったときは、正直に報告することが何より大切です。
お金を扱うレジ業務では「信頼」がとても重要であり、正直に報告する姿勢は結果的に周囲からの信頼を築くことにつながります。
日頃からお金を丁寧に扱う意識を持てば、自然とレジ誤差は減っていきます。
焦らず、一歩ずつ誤差ゼロを目指していきましょう!