コンビニの年齢確認で、やんちゃ系の若者がタバコを購入しようとした時、「間違ってたらどうしよう…」「トラブルにならないか不安…」そんな風に感じたことはありませんか?
でも実は、正しい年齢確認のやり方を知っておくと、トラブルに発展する可能性をぐっと減らせるんです。
この記事では、年齢確認をする際の聞き方はもちろん、未成年の見分け方やトラブルを防ぐ方法についても解説します。
コンビニ以外のスーパーや飲食店で働く方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読み終える頃には、明日から自信を持って年齢確認ができるようになっているはずです!
年齢確認を行う理由
20歳未満の飲酒・喫煙は、法律によって禁止されています。
これらの法律では、未成年者本人には原則として罰則がなく、警察による補導や注意で済まされるケースがほとんどです。
しかし一方で、販売したお店やスタッフには、罰金・書類送検・販売許可の取消など、重い責任が発生する可能性があります。
たとえ相手が年齢を偽っていたとしても、年齢確認を怠ってしまえば、販売側の責任とされることがあるのです。
年齢確認を行う最大の理由は、「自分の身を守るため」。
そう強く認識しておきましょう。
基本的な手順
年齢確認の流れ
- 対象商品を購入
- お酒またはタバコをスキャンする。
- レジ画面に「年齢確認」表示
- 対象商品をスキャンすると、自動的に年齢確認を求めるポップアップが出る。
(→20歳以上の場合、「はい」にタッチしてもらう)
- 対象商品をスキャンすると、自動的に年齢確認を求めるポップアップが出る。
- 未成年者と思われる場合
- 身分証を確認する: 運転免許証、学生証、マイナンバーカード、保険証など。
- 販売する/販売をお断りする
- 20歳以上が確認できたら販売。確認できなければお断りする。
身分証の確認方法
- 身分証の提示を求める
- 「恐れ入りますが、身分証はお持ちでしょうか」と丁寧に伝えます。
- 生年月日を確認する
- 身分証に記載されている生年月日から、満20歳以上かどうかを確認します。
※あらかじめ、平成何年以前なら20歳以上になるのかを頭に入れておきましょう。
- 身分証に記載されている生年月日から、満20歳以上かどうかを確認します。
- 顔写真を確認する
- 免許証などに記載された顔写真と、お客さんの顔を見比べて確認します。
- 確認ができたら販売する
- 問題がなければ、「ご協力ありがとうございます」とお礼を言って、商品を販売します。
- 確認できない場合は販売を断る
- 年齢が確認できない場合や、本人確認ができない場合は、販売をお断りします。
その際は、「年齢確認ができないと販売できませんので、ご了承ください」と丁寧に伝えます。
- 年齢が確認できない場合や、本人確認ができない場合は、販売をお断りします。
有効な身分証

運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、学生証、年金手帳、パスポート、タスポ等、いずれも原本のみが有効です。※コピー・写真、マイナンバー通知カードは不可。
上記身分証のデジタル版(アプリ表示)も有効です。
年齢確認のコツ
身分証の提示を求める際のポイント
年齢確認は、ときにお客さんに「疑われている」と受け取られてしまうことがあります。
特に強めの言い方をしてしまうと、そこからトラブルに発展する可能性があります。
そこで役立つのが「クッション言葉」です。
よく使われる表現には、「恐れ入りますが」や「お若く見えるので」などがありますが、管理人のおすすめは「念のため」です。
この「念のため」という一言を添えることで、「疑っている」という印象を与えず、あくまで確認として必要であることを伝えることができます。
例:「すみません、念のための確認になるんですが、身分証のご提示をお願いしてもよろしいでしょうか?」
お客さんに受け入れてもらいやすく、店員側も言いやすくなると思います。
ぜひ試してみてください。
未成年者を見分けるには?
未成年者の特徴には、髭が薄い・ニキビが多いなどがありますが、判断するのにあたって一番大事にしてほしいのは「直感」です。
お客さんを見た瞬間、「あっ、この人成人してないな」と少しでも感じたら未成年な場合が多いです。
未成年と思ったのに、自分の中で色々と理由を付けて年齢確認をしないと、あとで「やっぱり、しておけばよかったかな…」と後悔します。
自分の直感を信じて、迷わず年齢確認をしましょう。
ケース別対処法
身分証なしで成人主張
未成年に見えるお客さんから、「成人って見たらわかるだろ」「他の店員は売ってくれた」などと、強めに言われることがあるかもしれませんが、身分証の確認ができない限り、絶対に販売してはいけません。
このように言われたら、「申し訳ありません、年齢確認できない場合は、法律上販売できない決まりになっています」と返しましょう。
「未成年に見えるので、販売できません」などと返すと、相手は「疑われた」と受け取り、怒る原因になってしまいます。
個人的な言い方は避けて、「ルールを盾にした対応」が一番有効です。
成人だが身分証なし
年齢確認した相手が、「いや俺、25歳だけど?」と、本当に成人してそうだけど身分証を持っていない場合も販売してはいけません。
「申し訳ありません、年齢確認ができない場合は、成人されていても販売できない決まりなんです」と返しましょう。
それでも、「本当に25歳だから、大丈夫だよ」と、言われた場合も、「ご年齢を信じていないわけではないのですが、確認ができないと販売できないというルールになっております」と、ルール優先で対応しましょう。
年齢確認をした以上、身分証を確認できなければ販売してはいけません。
タッチパネルを拒否
年配のお客さんが、「なんで、押さなきゃいけないんだよ」と、タッチパネルを拒否した場合は、「お気持ちはわかります。ただ、すべての方にお願いしていますので、ご協力お願いします」と返しましょう。
「共感+全員にお願いしている」戦法で乗り切れると思います。
レジ画面の「はい」のボタンを押してもらう時の案内は、「年齢確認お願いします」よりも「画面のタッチお願いします」の方が、スムーズにタッチしてもらえると思います。
「年齢確認」というワードに引っかかって、突っ込んでくるお客さんがたまにいるので、「年齢確認」という言葉をあえて使わない案内の方が面倒にならずに済むと思います。
自分では決してボタンを押さず、相手に押してもらうまでは販売しないようにしましょう。
子供がお遣いで来店
よく知っている、常連さんの子供がお遣いで、「お母さんのタバコを下さい」と買いに来た場合でも、販売してはいけません。
小さな子供であっても、丁寧に販売をお断りします。
警察や各コンビニ本部は、たとえお遣いであっても、未成年者への販売は一律禁止と指導しています。
あとで親が文句を言ってきた場合は、「申し訳ありません、コンビニ本部や警察から厳しく指導されているので販売できません」と返しましょう。
個人の判断ではなく、上からの厳しい指導を根拠に販売できないことを伝えます。
その他の注意点
- 顔写真なしの身分証を提示
明らかに成人していないように見えるお客さんが、健康保険証などの顔写真なしの身分証を提示された場合は、顔写真付きの身分証を求めましょう。
先輩などから借りている場合があります。 - アルコールは1%以上から年齢確認
アルコール度数1%未満の飲料はお酒ではないので年齢確認が不要です。
反対に、飲料ではなくても、本みりん・料理酒のアルコール度数は13%くらいあるので、年齢確認が必要です。
レジに通すと、レジ画面に年齢確認のポップアップが出ます。 - 飲酒運転の恐れがある場合
車で来店していて、店の外でお酒を飲んでいる(これから飲みそうな)お客さんには、お酒の販売をお断りしましょう。
販売すると、道路交通法違反に抵触する可能性があります。
例:「お車でお越しで、すぐに飲まれるご予定ですか?もしそうでしたら、運転予定のある方へのお酒の販売は控えさせていただいております」 - 未成年の店員が自分で購入
法律は「20歳未満の者が自分自身で飲酒・喫煙することを知りながら販売した者は、50万円以下の罰金に処せられる」と規定しています。
つまり、未成年の店員が自分で飲酒・喫煙する目的で、自分でお酒やタバコを会計することは犯罪行為なので絶対にやめましょう。
まとめ
年齢確認は間違ってしまっても大丈夫、店員は超能力者ではありません。
「怪しい」と感じたら確認する姿勢が大切です。
たとえ断られても、ルールを盾に対応すれば問題ありません。
もしトラブルになって危険を感じたときは、即警察に通報してください。
慣れないうちは緊張すると思いますが、経験を積めば落ち着いて対応できるようになります。
自分自身を守るため、迷わず年齢確認していきましょう!